LINE絵文字(ライン絵文字)は、180×180pxの透過PNGを8〜40個と、トークルームタブ画像(96×74px)を1個そろえて、LINE Creators Marketで審査をリクエストすれば作れます。審査に通ると、LINEスタンプショップなどで販売できます。
この記事では、はじめての人向けに、必要な規格、画像のつくり方、申請までの流れ、審査で止まりやすいポイントを順に説明します。内容は2026年10月9日時点のLINE公式ガイドラインとヘルプにもとづいています。
LINE絵文字とLINEスタンプのちがい
LINE絵文字は、文章の途中に入れられる小さな画像です。単体で送ると、スタンプのようにも使えます。スタンプとは規格が少し違うので、先に比べておきましょう。
| LINE絵文字 | LINEスタンプ | |
|---|---|---|
| 画像のサイズ | 180×180px | 最大370×320px(縦横とも偶数) |
| 1セットの個数 | 8〜40個(1個ずつ増減できる) | 8・16・24・32・40個から選ぶ |
| 形式 | PNG(背景は透過) | PNG(背景は透過) |
| 1枚の容量 | 1MB以下 | 1MB以下 |
| ZIPの容量 | 20MB以下 | 60MB以下 |
| そのほかに必要な画像 | トークルームタブ画像(96×74px)1個 | メイン画像(240×240px)1個、トークルームタブ画像(96×74px)1個 |
| 表示のされ方 | 文章の中に小さく表示される | 単体で大きく表示される |
どちらもLINE Creators Marketから申請します。絵文字はスタンプより小さく表示されるぶん、描き込みよりも「ひと目で伝わること」が大切です。

LINE絵文字づくりの流れ
- どんな絵文字にするか決める
- 画像をつくる
- 規格に合わせて整える
- LINE Creators Marketで申請する
1. どんな絵文字にするか決める
LINEの制作ガイドラインは、絵文字づくりのポイントを次のように挙げています。
- アウトラインは太めに、濃い色で。 ふきだしの色やトークの背景によっては見えづらくなるためです。
- 表情には大きな差をつける。 ふきだしの中ではとても小さく表示されるので、小さな違いは伝わりません。
- 装飾はシンプルに。 スタンプでよく使うキラキラ・ハート・集中線は、絵文字ではつぶれてしまうことがあります。
- スタンプとしても使いやすいものを。 絵文字は単体で送ることもできます。
- 余白をつけず、画像サイズいっぱいに描く(推奨)。
反対に、次のようなものは好ましくないとされています。
- 日常会話で使いにくいもの(物体や景色など)
- 視認性が悪いもの(通常の表情と、口がほんの少し開いているだけの表情など、違いが分かりにくいもの)
- 全体のバランスを著しく欠いているもの
- 名前などを含む、特定の個人向けのもの
「おはよう」「ありがとう」「了解」「おつかれさま」のように、毎日のトークで返事に使う場面を思い浮かべながら、8〜40個の表情やポーズを書き出してみましょう。1つの絵文字に1つの気持ち、が基本です。
2. 絵文字の画像をつくる
画像のつくり方は、大きく3通りあります。
| つくり方 | 向いている人 | 良いところ | 気をつけたいところ |
|---|---|---|---|
| 自分で描く(お絵かきアプリ・パソコンのソフト) | 絵を描くのが好きな人 | 自分だけの絵柄になる | 8個以上を描きそろえる時間がかかる |
| 画像生成AIで作る(ChatGPT・Geminiなど) | 絵は苦手だが、自分で試しながら進められる人 | 短時間でたくさん案が出る | キャラクターの見た目がそろいにくい。文字の誤りが出やすい。背景の透過や書き出しは別作業になる |
| 専用サービスでまとめて作る | 写真やひとことから、同じキャラの絵文字を一気に作りたい人 | キャラクターがそろい、LINE規格の書き出しまで進められる | 有料のことが多い。仕上がりは申請前に自分の目で確認する |
stampchanは、写真やひとことの説明から同じキャラクターの絵文字・スタンプをまとめて作り、LINE規格のZIPまで仕上げるサービスです。公開状況や料金はトップページでご確認ください。
画像生成AIで作るときの注意
- 絵文字に文字は入れないほうが安全です。審査ガイドラインでは「絵文字内の文字に誤りがあるもの」が好ましくない例に挙げられています。AIは文字を間違えやすいので、文字入りにする場合は一字ずつ目で確認しましょう。
- 最初にキャラクターの特徴を言葉で固定します(毛色、目の形、服の色など)。毎回同じ説明を添えると、見た目がそろいやすくなります。
- 背景は白一色で出力して、あとで透過にします。切り抜いた縁に白いフチが残ることがあるので、濃い色の背景に重ねて確認します。
- 手足の本数や指の形など、細かい破綻がないかを1枚ずつ見ます。
3. 規格に合わせて整える
LINE絵文字の画像は、公式の制作ガイドラインにある次の条件にそろえます。
- サイズは180×180px
- 形式はPNG、背景は透過
- 解像度は72dpi以上、カラーモードはRGB
- 1枚あたり1MB以下
- ファイル名には、パッケージタイプに対応した連番をつける
- ZIPでまとめてアップロードするときは20MB以下
- トークルームタブ画像(96×74px)を1個、別に用意する
サイズの変換、背景の透過、連番のファイル名づけ、ZIPへのまとめは、無料のLINEスタンプ・絵文字サイズ変換ツールでできます。処理はブラウザの中で行われるので、画像がアップロードされることはありません。絵文字は001.png、002.png…の形式で書き出します。
動く絵文字にしたい場合は、180×180pxのAPNGにします。1個300KB以下、5〜20フレーム、再生時間は4秒以内、ループは1〜4回が条件です。APNG作成ツールで、規格に合わせてその場で確認しながら作れます。
4. LINE Creators Marketで申請する
申請は、ブラウザから使うLINE Creators Marketで行います。LINEアカウントがあれば登録できます。公式ヘルプが示している手順は次のとおりです。
- マイページの[新規登録]を押し、[絵文字]を選ぶ
- LINEスタンプショップに掲載する情報(絵文字のタイトル・説明文・クリエイター名・コピーライト)を入力する。登録できる言語は12言語なので、載せたい言語の翻訳文を先に用意しておく
- 画像をアップロードする。選んだ絵文字タイプの必要な個数と、トークルームタブ画像1個をすべてそろえる。登録した絵文字の中から、メイン画像に表示したい絵文字を4個選ぶ
- [同意事項]を読み、チェックボックスに同意して[リクエスト]を押す(ライセンスの証明が必要な場合は、作品が確認できるURLやライセンス証明書を添付する)
入力欄の文字数の上限は次のとおりです。全角文字は2文字として数えられるので、全角で入力できる長さは半分になります。
| 項目 | 上限 | 全角で入力できる目安 |
|---|---|---|
| 絵文字タイトル | 40文字 | 20文字 |
| 絵文字説明文 | 160文字 | 80文字 |
| クリエイター名 | 50文字 | 25文字 |
| コピーライト | 50文字(英数字のみ) | 英数字のみ |
テキストにはハートなどの絵文字や機種依存文字を入れられません。画面ごとの入力のコツは、LINE絵文字の申請方法で詳しく説明しています。
リクエストすると審査が始まります。公式ヘルプでは、審査にかかる時間は「数時間〜約2日」とされています(2024年現在の記載)。目安と、遅いときの考え方はLINEスタンプの審査期間は何日?にまとめました。
審査で止まりやすいポイント
LINEの絵文字審査ガイドラインから、つくり手が見落としやすい項目を挙げます。
- 絵文字の中の文字に誤りがある
- タイトルや説明文と、画像の内容が食い違っている
- メイン画像やタブ画像が、販売する絵文字と著しく異なる
- 同じパッケージの中に、同じ絵文字が重複している
- すでに販売または審査されている絵文字の複製になっている
- タイトルや説明文に「○月○日発売」などの告知文言やURLが入っている
- 商標・著作権・肖像権などの権利を侵害している、または権利の所在が明確でない(二次創作など)
見た目の好みで落ちるというより、「ルールに合っているか」「権利は大丈夫か」を見られます。申請前に、公式の審査ガイドラインを一度通して読んでおくと安心です。
AIで作った絵文字でも申請できる?
LINEの審査ガイドラインには、2026年10月9日時点で、AIを使ったこと自体を禁じる項目は見当たりません。見られるのは、ほかの人の著作物や商標、人物の顔などの権利を侵していないか、文字に誤りがないか、といった内容です。AIで作った場合も、同じ基準で審査されます。
申請のときには、AIの使用有無を申告する項目があります。どのツールで、どんな指示で作ったかを記録しておくと、あとで確認されたときに説明しやすくなります。
既存のキャラクターや有名人に似せた絵(「○○風」と指示して作った絵など)は、権利の面で審査に通りにくい原因になります。AIで作るときほど、指示文には作品名や人物名を入れないようにしましょう。[AIの使用]の設定や、模倣の禁止、指示内容の提出については、AIでLINEスタンプを作る方法で説明しています。
自分や家族だけで使いたいときは
販売はせず、自分や家族だけで使いたい場合は、少し事情が違います。LINEの公式ヘルプでは、作ったアイテムを配布することはできず、販売して購入することで使えるようになる、と案内されています。くわしくはLINEスタンプを自分用に作る方法で整理しました。
よくある質問
LINE絵文字は何個から作れますか?
絵文字だけのパッケージなら、8個から40個まで、1個ずつ増減して登録できます。デコ文字を組み合わせるタイプは、必要な個数があらかじめ決まっています。
iPhoneなど、スマホだけで作れますか?
画像をつくる作業はスマホのアプリでもできますが、公式ヘルプの登録手順はパソコン向けの画面で説明されています。規格に整える作業と申請は、パソコンかタブレットのほうが進めやすいです。なお、公式アプリの「LINEスタンプメーカー」はスタンプ用で、公式の案内に絵文字の作成についての記載はありません。
動く絵文字(アニメーション絵文字)も作れますか?
作れます。アニメーション絵文字は180×180pxのAPNGで、1個300KB以下、5〜20フレーム、再生時間は4秒以内、ループは1〜4回です。無料の「APNG作成ツール」で規格に合わせて作れます。
自分の名前を入れた絵文字は販売できますか?
公式ガイドラインでは、「名前などを含む特定個人向けのもの」が好ましくない絵文字の例として挙げられています。販売を目的にするなら、特定の人だけに向けたものは避けましょう。
自分や家族の写真を使った絵文字は販売できますか?
写真を使ったスタンプや絵文字も販売できます。審査のリクエスト時に[同意事項]の確認が必要です。ほかの人の顔を許可なく使うと、肖像権の面で審査に通りません。タレントやキャラクター、ロゴなどが写っている場合は、ライセンス証明書などの添付が必要です。
審査にはどれくらいかかりますか?
公式ヘルプでは「数時間〜約2日」とされています(2024年現在の記載)。混み合う時期は長引くこともあります。詳しくは「LINEスタンプの審査期間は何日?」の記事をご覧ください。
